気ままなハナシ

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東京医大の件について

十数年前に医学部を目指して多浪して、最終的に合格出来ず、現在は違う道を歩んでそれなりに成功している者として感じること。

 

東京医大の件は今に始まったことではなく、当時の私の受験時代から行われていたことなので、今更って気もしますが...

 

負け犬かも知れませんが、年齢を重ねて分かったこと、感じたことがあるので、少し語ろうかな。

 

まず、男女に差をつけて合格者を操作していたこと自体は大問題。そもそも医学部に『合格する』≒『病院に就職』するという構造なわけで、男女雇用均等法の意からしてマズイと思います。

 

ただサンジャポに出ている西川史子氏の意見としては、ストレートにやれば女の子がたくさん合格しちゃいますよ、勉強まじめにやりますからとおっしゃっていたし、女性医師が増えると困るというのはありえるとのこと。80キロの男性を担いだりは女性医師には出来ないし、眼科や皮膚科のドクターばかりになっちゃいますよとのこと。

 

たしかに、健康診断とか病気で病院に行くと眼科と皮膚科、女性医師に当たる可能性がすごく多いとおもいます。西川氏が言ってることもまんざらでもないかも。

 

と思いはしますが、平成も終わろうとしている今の時代に男女に差をつけるのはナンセンス。余りにもお粗末なやり方です。

 

もう一つの問題、浪人年数が多い、つまり多浪生のことですが、私個人としては仕方ないと感じます。

当時はなんで?なんて思ったこともありましたが(笑)

 

大学受験というのは高校三年間の勉強をして初めて受けるわけですよね?

もちろん偏差値の高い大学や学部ってのは学校では習わないような範囲まで出てきます。

でもね、基本は三年間なのです。医学部の勉強内容がどれだけ膨大で大変なことかぐらいは私でもわかりますし、目指したことない人でもわかりますよね?

 

私大の場合(私が受験していた時代)は英語、数学、化学、物理、生物の4科目(理科は3つから2つ選ぶ)で範囲がある程度は決まっているわけです。

医学部は6年あって、四年で1回目の国試、卒業前に再度国試。医者になっても日進月歩な医学の知識を増やし続け、技術も維持して、なおかつ患者側の気持ちに寄り添う努力をし続ける。素人でも思いつくぐらい多岐にわたるわけですよ。

 

すると、範囲がある程度は決まっている入試で科目数も医学と比べりゃ、当然多くない。

その関門を3年、もしくは一浪の4年でクリア出来ない人が、たとえ二浪三浪で入れたとして、この先どうなる確率が高いかってのは想像はつきませんか??

 

多額の費用を使って教え、最終的に留年が増え、国試に落ちる。これでは医学部としてもマズイんですよ。

 

現在、三浪している人がテレビに出ていて、多浪に対しての減点を嘆いていたけど、私からすれば減点されない現役生の時代、一浪の時代があなたにもあったはず。

だけど、そのチャンスをモノに出来なかったってのもあるわけです。悔しいならば減点されても合格出来るほど凌駕する点を取れるよう勉強するしかないですよ。

テレビに出てる時点でダメだと思いますがね。

 

毎日10時間やろうがたったの3時間程度だろうが、過程なんて関係ないんです。資格がもらえる勉強は合格すればちゃんとやってたのねの世界。落ちれば机にただ座っていただけなのねと思われるのです。

 

それを経験し、年数が経って感じております。

 

でも、多浪生の皆さん。頑張ってください。逆に来年の試験はチャンスが巡ってきたんですからね!

 

あ、医者以外の人生も悪くないですよ(笑)